焼き鳥屋には様々な種類の串が売られている。
砂ずり、皮、ぼんじり、せせり、上げていくとキリがないほど、沢山の部位を器用に串に刺しては焼き上げていく。
そのどれもが極上の肴となり、ただでさえ美味しいビールをより引き立ててくれる。
そのどれもが鶏である。
しかし、
それは現代の話である。
昭和末期の生まれである筆者は以前聞いたことがあった。
昔は、焼き鳥屋にはスズメがあった。
と。
焼き鳥屋といえば鶏、唐揚げも鶏、某巨大フライドチキンチェーンも鶏。
他に食べる鳥といえば鴨も一般的ですね。
フランス料理なんかでは鳩もよく食べられています。
それらは鶏と似たような大きさなので食べた事のない時でも大体味や食感の想像はつきました。
しかし、
スズメは全く想像もつかない!!
食に関して人並みならぬ探究心を持っている筆者は死に物狂いでスズメを出しているお店を探し、遂に見つける事ができました!!(実際はたまたま入ったお店にたまたまあった)
メニューを見て迷わず注文。
「すいません。スズメを1つ」
ワクワクドキドキ、
待つ事数分。
「お待たせしましたー!スズメです」
出てきたのが
こちら!!!
まごうことなきスズメ!!
思った以上にスズメ!!
これは凄い。
スズメの串焼きというのはこんな形で売られていたのですね。
もう丸のままです。
じっくり見たところ毛はついていません。
そして丸ごと串に刺さっているという事は丸ごと食べられるのかな?
そう思い、勇気を出して頭からかぶりつきました。
んん!!??
粘度が高く甘辛いタレがたっぷり塗り付けられていましたが、、、
いかんせん、、
硬い、、、
硬すぎる、、、
これは到底飲み込めるものではありません。
骨です。
見かけ通りでした。
どうやら食べ方を間違えたのかもしれません。
それならばと、よく観察、、、
どうやら羽の部分には少しだけ肉が付いている模様。
慎重に、肉の部分をかじります。
ん、、、
これは、、、
レバーの様な臭みを濃いタレの味でごまかした様な味
でした。
油の乗りも皆無で、まるで干し肉の様な食感。
お世辞にも美味しいと言えるものではありませんし、可食部も非常に少ないです。
スズメの焼き鳥が減っていったのには、
-
安価なブロイラー(鶏肉)の普及
-
捕獲量の減少
-
愛鳥思想(スズメが可哀想)
など諸説ありますが。
筆者は単純に美味しくないからじゃない?
と思いました。
勿論食の好みは千差万別、美味しいと思う方も沢山いると思います、それに色々な所で食べられていた時代とはモノが違うのかもしれませんので、あくまで筆者の感想です。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました!